NPO法人
日本幼児教育振興會

           ご挨拶


謹啓
 各位におかれましては愈々ご健勝の事と拝察し、お慶び申し上げます。

 一 年 之 計     一年の計は
 莫 如 樹 穀     穀を樹うるに如くはなく
 十 年 之 計     十年の計は
 莫 如 樹 木     木を樹うるに如くはなく
 終 身 之 計     終身の計は
 莫 如 樹 人     人を樹うるに如くはなし    『 管子 』権修


 これは、春秋時代の斉の国の名宰相、管仲(かんちゅう)の名を冠した書物
『管子』権修からの一段です。その意味するところは、このような趣旨です。
「一年かけるなら、穀物を植えなさい。十年をかけるなら、木を植えなさい。
 しかし、一生涯をかけて事を成すなら、人を育てなさい。」との教えです。

 経済界、実業界に生きてきた私共にとって、これは永く座右の銘であります。
 戦後の日本は、敗戦の焼け野原から這い上がり、奇跡の経済成長を遂げました。
経済大国と囃され、最後のつけがバブル崩壊。現在も百年に一度の世界不況の只
にあって、政治不安の中、国民は見えない活路を探しながら、六十年間に見失
ってしまった日本人のアイデンティティを改めて模索していると見受けられます。

 振り返ってみれば、一国の礎を築いた先人達は、経済政策の前に、まずは哲学を
修めたものです。そういえば、大学卒業式の際に冠る四角い大学帽は神学、医学、
法学、そして哲学を表すといいます。

 我が国が直面している社会問題、なかでも教育の惨状は、生きる根本の「哲学」
をおろそかにして、見た目の華やかな繁栄ばかりを追い求めた結果、心の根の栄養
を欠いた若者が巷に増えていった事と決して無関係ではありません。

 NPO法人日本幼児教育振興會は、我が国の資源は「人材にこそあるべし」と認じ、
純真な心と、限りない学習能力をもつ幼児期に、生涯を健全に心豊かに生きるため
の栄養をたっぷり含んだ美しい言葉、優しい言葉、強い言葉、楽しい言葉、厳粛な
言葉をふんだんに与えるこの幼児教育こそ急務と心得、国内の幼稚園、保育園、小
学校を通じてそれぞれの家庭へ、さらには世界へ向けて、「サントレ」の普及活動
を進めております。

 皆様におかれましては、当會の活動の趣旨をご理解戴きますとともに、ご賛同、
ご協賛の輪が広がって参りますよう、心よりご協力をお願い申し上げます。

                                   謹白



NPO法人 日本幼児教育振興會 
                    会長  鶴田 卓彦
                    理事長  波岡 實